N(西垣):どうして作曲を志そうと思われたのですか?

G
(郡司):作る事が好きだし、音楽が好きだし、合わせて作曲になったんだと思います。もしかしたら向いているかなと。

 

N:何か楽器をしていて、その後に作曲するようになったのですか?何の楽器をいつ頃からはじめましたか?

 

G:ピアノを6歳から始めました。

 

N:声楽を用いた曲を多く書かれていますが、今回のような器楽だけの曲を作曲するときにどのような違いがありますか?

 

G:歌は言葉がテーマになりうるのですが、器楽は音色やリズムをテーマとして扱います。曲に潜むメッセージを言葉のように直接的ではなく間接的に伝える。聴いている人がそれぞれの感じ方、受け取り方でイメージを沸かす事になります。音による流れを通してテーマを伝えられるように意識しますね。

N
:以前は手書きで楽譜を作成されていましたが、今回はパソコンの楽譜ソフトを使ってらっしゃいました。どのようなきっかけで使い始めましたか?

G:今もスケッチは手書きで書いてますね。当たり前ですが、ピアノと五線譜とえんぴつがあれば、作曲できます。ただ、清書をする時など、手書きは一度書くと訂正する事が容易ではないため、パソコンの方が効率的ですね。

 

N:作曲を志そうとする人は何から勉強を始めるとよいですか?勉強以外で大事な経験は、音楽的なことやそれ以外も含めてありますか?


G
:クラシック音楽を学ぶのであれば一般的には、まず和声ですかね。あとは、(音楽に関する大事な経験としては)好きな音に対して執着があった方がいいですね。この響きはすごくいいけど、一体どうやったら作れるんだろう、とか。(それ以外の経験では)大きくいえば、人との出会いなど感動した体験に対する執着、または強い記憶があった方がいいかなと思います